「NFTを出品したいんだけど、polygonか ETHのどっちでやるべきかわからない」
「二つの違いがよくわからない」
「どっちを選んだほうが得なのかな?」
今回のコラムはこういった悩みを抱えているクリエイターに向けられています。
このコラムを読むと
・polygonとETHの違いについて
・戦略的に考えてどちらを選ぶべきなのか?
などがわかります。
こんにちは、「NFTアート最初の一枚を売る方法」の著者・おねんねです。

わたしは月に平均して10万円ほどNFT関連のことで稼いでいます。
このコラムではみなさんから頂いたご質問やお悩みにゆっくりわかりやすく答えていきたいと思います。
今回いただいた質問はこちらです。
「お忙しい中失礼します🥺おねんねさんはポリゴンとイーサのどちらで出品されていますか?自分も出品してみたいと考えています🥺」
NFT出品はpolygonとETHどっちが正解?
結論からいうとわたしはpolygonで出品していますが、だからといって誰にでも「polygonおすすめだよ!」と言えるわけではありません。
今回はこの二者の違いをサクッと確認した上で、どんな人にpolygon(またはETH)が合っているのか、どんな戦術を考えたらいいかを考察していきます。
polygonとETHの違い
簡単に言うとETHは老舗の大きな島の通貨で、polygonは ETH傘下の小さな島の通貨です。
ETHは老舗であるがために利用者も多く、お金持ちも多いのですが、なんせ混雑しています。
その混雑を通り抜けるのにガス代という手数料がかかり、これが高額だと言うことが問題視されています。
そこでpolygonが生まれました。
すごく簡単に言えばpolygonはETHの名義は借りつつも、すべてのやりとりの手数料が無料になる通貨です。
そう聞くと、polygonの方がいいじゃんと思われると思うのですが、デメリットもあります。
polygonのデメリット①使える機能に制約がある

こちらのwikiの表をみてほしいのですが、polygonでは ETHのようにNFTをオークション形式で販売することができません。
また、他のアプリと連携したときに、なぜかpolygon建てのNFTだけ表示されないみたいなバグも多く、ちょっと不遇な感じはします。
polygonのデメリット②円に換金するまでが大変
いろんな人が記事にまとめているのですが、polygonを日本円にするまでの道のりが大変です。
一応の正攻法としては、polygonブリッジ(橋)というところでpolygonをETHに換金することができるのですが、ここでETH特有の高いガス代を取られます。
それを避けようとすると、バケツリレーのようにポリゴンをAという通貨にして、AをBに変えて、Bを日本円に変えて…という道のりが待っています。
さて、ここまでpolygonとETHの違いについて確認しましたが、本当に重要なのは、どっちが質問者さんにとって合っているか?ということです。
自分はpolygonとETHどっちに向いている?
polygonに向いている人
・まずお試しでOpenseaを使いたい人
・polygonを稼いでも今すぐに日本円に換金したいわけではない人
・稼いだpolygonで他人のNFTを買いたい人
などは、polygonでNFTを販売するのに向いています。
特に、Openseaというものの仕組みや使い勝手がよくわからないという人はまずpolygonで出品してみて、操作など流れを理解するのがオススメです。
また、polygonを即座に円にしたいわけではない場合、NFTの購入に当てたい場合は、前述の円にするまでの大変な道のりをすぐに通らなくて良いことになりますね。
ちなみにわたしのNFTを買うと、クリエイターを対象としたマガジン「NFT実況考察vol.1」が読めるなどの仕組みがあるため、クリエイターがNFTを売って貯めたpolygonで直接わたしのNFTを買えるように…という狙いもあり、わたしはpolygonを使用しているのです。
ETHに向いている人
・すでに絵にファンがついている人
・売り上げをすぐに円にしたい人
・高値で売りたい人
前述の表からわかるとおり、ETH建てでNFTを作ると、何をするにもガス代がかかります。
つまり、それだけコストをかけても絵が高値で売れなかったら赤字になってしまうことを意味します。
反対に、すでにTwitterなどで多くのファンを獲得されている方であれば、売れる見込みがあるので最初からETHで勝負にでるのもよいでしょう。
また、先程から書いているようにpolygonを円にするよりかはETHを円にするほうが簡単なので(日本の取引所で換金できる)、すぐに円にしたい人はETHを選ぶと良いでしょう。
また、ETHでないと買いたくないというコレクターも一定数いると聞きますので、高値でしっかり売っていきたい人はリスクをとってETHで勝負するのも良いでしょう。
さっさとETHで儲ける戦略はないの?
ETHの方がお金持ちが多いと聞いて、ETHで勝負したいと考えた方も多いでしょう。
しかし前述のように赤字を出す危険性もあります。
そこで提案できる戦略としては、
①まず数枚ほどだけpolygon建てのコレクションを作る
②Openseaとは別のところでファンを獲得する
例えば
・このようなクリエイターに役立つブログを書く
・NFTに関するニュースをまとめる
・NFTに関する英語記事を訳す
など、多くの人にとって役に立つことをしてTwitterのフォロワーなどのファンを増やす
③ETH建てでコレクションを作り、NFTを販売する。
というやり方です。
つまり最初のpolygonのコレクションは前座で、機が熟してから作るETHのコレクションが本番ということですね。
いずれにせよ、ファンがいなければETHで売れる可能性は低いと言えるので、この作戦が妥当かなと思われます。
誰にも知られていないのにいきなりETHでバカ売れ…ということはほぼあり得ないでしょう。
polygonとETHの将来性
ここまでpolygonとETHについてみてきましたが、双方の問題点は2021/11/16現在のものでしかありません。
polygonをメインとして開発されているサービスなども今後増えたり、Openseaが別の手数料のかからない通貨も使用可能にするのではといった情報もあります。
大切なのは、自分で最新情報を定期的にリサーチして、適宜判断していくこととなります。
もちろん、このコラムでも、その時その時に応じたアドバイスをしていくつもりです。
みなさんからのご相談お待ちしています!
このコラムではみなさんからのご質問、ご相談をお待ちしています。
匿名で送れますし、些細なことでも構いませんのでこちらのマシュマロまで送ってください。
すべてにお答えできるかはわかりませんが、いろんな方の助けとなり、読み物としても面白いものとなるよう頑張りたいと思います。
それでは、また。
おねんね(@onennenft)
著書に「NFTアート最初の一枚を売る方法」など。
「#8 完全不労所得、二次流通だけで月5万稼ぐ方法を思考してみる」
「#14 NFTに参入したのは明確な3つの条件をクリアしていたから」
「#17 自分だけのNFT運営方針が決まる8つの質問」
などの内容が読めるマガジン「NFT実況考察vol.1」を連載中。
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